30代からの医学部学士編入合格への道

仕事を続けながら勉強するか退職して打ち込むか

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仕事を続けながら勉強するか退職して打ち込むか

皆さんは医師になることにどれだけの熱い思いや情熱を抱いているでしょうか。

「医学部に入って医師になりたいけど、今の仕事をやめて勉強に打ち込んでも最終的に医学部に手が届かなかったら目も当てられないし、 かと言って、ハードな仕事を続けながらでは勉強時間をなかなか確保できないし、どうすればいいんだろう、困ったなあ・・・」 と悩んでいる社会人の方は多いようです。

「仕事を続けるべきか、やめるべきか、それが問題だ」というわけです。

これはかなり難しい問題で、もっと言ってしまうと正解がない問題です。 退職して勉強に打ち込んで医学部に100%入れるという保証があれば、誰もが辞めて打ち込むと思うのですが、 実際はいくら頑張っても到達できない可能性があり、皆さん1人1人の学力のポテンシャルによって医学部に入れる可能性は変わってきます。 退職して勉強に打ち込んでも医学部に入れないのなら、仕事をやりながらの勉強では医学部に入れる可能性はますます低くなる、というのも事実ではあり、 これも実現可能性がどの程度であるかによって結論が変わってきます。 医師になることが生涯の大きな夢で賭けに打って出るほどの価値があると思える方、 今の仕事を捨ててでもそのチャンスにかけてみたい、それがダメだったら本望だと思えるほど、医師という職業に憧れている方は、 思い切って仕事をやめるという選択肢もあり得るかもしれません。

このように今の仕事を続けながら勉強に取り組むべきか、仕事をやめて勉強に打ち込むべきかは、 皆さん1人1人の思いや置かれた状況によって結論が変わってきます。

ここでは退職して勉強に打ち込むのか、それとも仕事を続けながら勉強に取り組むかの結論を左右する要因を挙げて、 それらについてコメントしていきたいと思います。

仕事をやめるかどうかを決める際に考慮すべき点

まず仕事をやめるべきかどうかを決める際に考慮すべき点を思いつくままに挙げてみます。

@ 医師になりたいという思いの強さ
A 今の仕事に対する不満の強さ
B 今の仕事の労働負荷・残業の程度
C 仕事をやめた後、医学部に合格できる自信・見込み
D 仮に医学部に入れなかった場合のリスクヘッジがあるか
E 家庭の状況(配偶者の有無、扶養者の有無)
F 仕事をやめることに家族が納得しているか
G 経済状態(収入の状況、受験費用、学費の捻出は可能か?)

こんなところでしょうか。
皆さん1人1人、置かれた状況は違いますし、それによっても結論は変わってきます。これらについて検討して下さい。

@とAは相対的な問題です。今の仕事に不満があり、医師になりたいと強く思っている方の場合は、それだけ仕事をやめた方がよいという 選択肢に大きく傾くということです。 しかし仕事をやめて勉強に打ち込んでも、学力のポテンシャルが低いのであれば、いくら勉強しても一向に医学部のレベルに 到達できないという可能性もあり、そのような方の場合は、いくら医師になりたいと強く思ってもそれを封印して 現状で妥協した方が結果的に良い場合の方が多いと思います。

また「B 今の仕事の労働負荷・残業の程度」に関しては、今の仕事が激務で帰宅したら勉強する時間も体力も残っていない、 でも医師になりたい、医学部に入りたいと思っている人の場合には、仕事を続けながらの勉強は不可能ですから、 医師になりたい気持ちを封印して今の仕事を続けるか、最終的に医学部に入れないリスクを承知で退職して勉強に打ち込むか、 の2者択一になると思います。

「C 仕事をやめた後、医学部に合格できる自信・見込み」がどの程度あるのか、というのが ここでの判断で最も重要な基準になります。 この「医学部に合格できる自信・見込み」は皆さん自身が他の誰よりも分かっているのではないでしょうか。

例えば一度目の受験では医学部には全く無関心で東大や京大等の難関国立大学の理系に進学したというような場合、 センター試験でも9割近く得点できているでしょうし、2次試験対策として難問にも対応できる学力も身に付けることができた という実績によりそのポテンシャルは証明されていますから、このような人は、 一般入試でも学士編入試験でも合格できる見込みは大いにあると思います。 僕自身の経験から言っても、一度目の受験で身に付けたことを思い出すのは意外に時間がかからないものです。 過去の最高到達学力が高い人の場合は、学士編入試験よりも一般入試の方がやりやすいとも思いますが、 もちろん学士編入試験に対しても、それ以外の人たちと比較して対応能力は高いと思います。

しかしそうでない場合、つまり一度目の受験でセンター試験未経験という方や、センター試験は受けたけれども、 いくら頑張っても総合得点で8割を超えることがどうしてもできなかった方の場合、 よほどの例外(仕事の経験で国語力が飛躍的に伸びた、とか大学に入ってから英語に奮起して苦手だった英語が大の得意科目になったなど)を除けば、 まず一般入試で医学部に合格するのは極めて困難と思います。 このような学力ポテンシャルの高くない人の場合は、一般入試よりも、ある特定の大学の学士編入試験で合格を狙う方が現実的な作戦になりますが、 いずれにしても厳しい闘いで、退職して勉強に打ち込むにしても合格できる見込みが低い分、退職するリスクは高くなります。 この場合には、「D 仮に医学部に入れなかった場合のリスクヘッジがあるか」を慎重に検討する必要があります。 あるいはリスクヘッジはなくても、医師になるためにはいかなる犠牲も払う、というほどの強い思いがあって、 そのリスクを自分自身で受け入れる覚悟ができているのであれば、退職という選択肢も考えられるところと思います。

また退職して医学部に入るまで何年もかかっているという場合には、当然のことながら正規の職業に就いていない期間が長期化していますから、 履歴書に空白の期間ができることになり、医学部の面接でそのことを聞かれる可能性が出てきますし、 減点の対象にもなりえますので、その点も注意して下さい。

また「E 家庭の状況(配偶者の有無、扶養者の有無)」に関しては、 医学部に合格できる見込みが高い人でも、既婚者で配偶者や子供がいる場合には一般的には状況は難しくなります。 医学部に入ってから卒業するまでの数年間は無収入になりますが、その間、どうやって家計を成り立たせるのか、子供の養育はどうするのか、 という問題があり、家庭を持つ方の場合にはよほど貯蓄があって家計に余裕がある方でないと難しいと思います。 これは「G 経済状態(収入の状況、受験費用、学費の捻出は可能か?)」で記載した通りです。

またそのような点で何とかやっていけそうでも、「F 仕事をやめることに家族が納得しているか」という点が次の問題となります。 これがクリアできなければ断念せざるを得ないと思います。 周囲の反対を振り切って医学部を目指すというのは、医師になる前に人間としてどうなのか、という問題になってしまいます。

現実的な作戦

「仕事を続けるか、やめるか、それが問題だ」と書きましたが、どうしても医師になりたい、だから仕事をやめるのだ、 という早まった考えはあまり感心できません。 今の仕事も皆さんにとって大事でしょうから、妥協案として、仕事をやりながら週末を中心に勉強を始めてみるというのが 現実的な作戦ではないでしょうか。 幸いにして、河合塾KALSなどの予備校も、仕事を持っている社会人への配慮から週末の土曜日・日曜日だけ通えばよいように、 カリキュラムを組んでくれています。このような予備校に週末に通って、医学部学士編入を目指すというのはどういうことなのか、 何をどの程度、どのように勉強すればよいのか、という情報を仕入れて、学士編入の雰囲気を肌で感じて、 自分の糧にしていくことから始めるのが得策ではないかと思います。 そうしているうちに自分にできそうか、ということも見えてくると思います。 仕事を辞めることを考えるのは、それからでも遅くないと思います。 長い人生の1年や2年は、大したことはないと思います。 「1年でも早く医師になりたい」という思いで学士編入を目指しているのに、矛盾していると思うかもしれませんが、 そう簡単に受かる試験ではないことを考えると、このくらいの慎重さでちょうどよいとも思います。 そして「医学部に合格するための見通しは立った。自信もある。ただこのまま仕事を続けながらでは埒が明かない」 となった場合には、退職を考慮するのも現実的だと思います。

ちなみに僕自身は退職した時点では医学部の学士編入は全く考えていなかったので、初めからこのような悩みはなく、 決意をした時は既に全ての時間を勉強に費やすことができる環境だったのが非常に幸運でした。 だからこそ、医学部の学士編入を目指すと決意したときから、わずか7か月足らずで合格できてしまったのだと思います。 もし僕が退職する前に医学部の学士編入を目指そうと考えたなら、上記のように考えて慎重に悩むと思います。

皆さんにとって、最善の判断を促す1つの考え方として、少しでも参考になれば幸いです。

 
 
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