30代からの医学部学士編入合格への道

予備校を活用するか独習するか

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医学部学士編入試験の特徴
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大学側が学士編入者に求める人物像について
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 学士編入試験合格作戦
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・物理〜高校物理を復習する
・化学〜高校化学を復習する
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予備校を活用するか独習するか

医学部学士編入試験は、一般の大学受験と違って赤本などの過去問が流通していない状況で、 合格するための情報も極めて少なく、まさに「情報戦」と言ってもよい状況です。 合格に近づくためには学力が必要となるのは言うまでもありませんが、どのような分野の知識や実力を身に着ければよいのかは大学によって異なり、 努力の方向を誤ると徒労になる可能性が極めて高い試験です。その意味で情報弱者は即「敗戦」を意味し、 逆に情報戦で優位に立てれば合格に近づくことになります。 このような特殊な情報が得られる媒体は非常に限られていて、実は書籍を読んでも具体的な情報までは手に入りにくい状況です。 このような極めて特殊な情報と合格のノウハウを蓄積しているのが予備校です。 したがって予備校を活用することを個人的にはおすすめしたいのですが、これは予算との兼ね合いにもなりますし、 目指す大学によってはあまり有効でない場合もあります。 僕はKALSに通っていましたが、同じ筑波大学医学類の同期の学士編入者4人のうち、KALS生だったのは他に1人しかいませんでした。

皆さんが予備校に通うか独習するかを決める判断材料の例を以下に示したいと思います。

医学部学士編入試験というのは、一般の大学入試と違って、非常に特殊な試験で、一般的にはその存在も含めてあまり知られていないようです。 しかも国公立大学医学部学士編入の枠は各大学5人〜20人で日本全国トータルでも200人程度と推計されることは、当サイトの他のページでも言及した通りです。 受験者数は日本全国で500人〜1000人程度ではないでしょうか。一方、大学受験者は高校生及び浪人生を中心に100万人程度と推計されるわけで、 桁が3〜4桁違います。つまり、受験産業として見た場合、学士編入試験を受験する大学生または既卒の社会人を対象にした予備校は、需要の絶対数が圧倒的に少なく、 そもそも生徒集めが不可能ではないかと思えてしまいます。

しかし僕が医学部学士編入を目指した2005年頃に、医学部学士編入対策に特化した予備校は既に数校ありました。 その中で最も大きなシェアを占めるのが、「河合塾ライセンススクール」(通称KALS)です。 当時も今も、KALSが事実上シェアを独占している状態で、授業料は極めて高額です。 この破格の授業料が、皆さんが二の足を踏む一番の理由ではないかと思います。 こと、医学部学士編入試験受験産業においては、価格競争という市場原理がほとんど働かない状況となっています。

僕は当時既に退職していて時間的にも余裕があり、しかも医学部学士編入に向けて本気で取り組もうという固い決意がありました。 それなら少しでも有利な条件で闘いに挑みたいという前向きな気持ちで、KALSに入ることにしました。 僕は電機メーカーの安月給で生活していましたが、社会人時代は午前帰宅になることも多く休日も極めて少なかったこともあり、 お金を使う時間がほとんど取れない状況でした(散髪する時間さえなかなか見つけられない状況でした)。 そのようなわけで、その時点でかなりの貯蓄がありました。 しかしそれでも高額の授業料を前払いで払うという決心に至るには、かなりの強い意志が必要でした。 払ったときは「本当に払ってしまったんだ、俺はなんてバカなんだ」と自己嫌悪に陥ったくらいです。 しかし、この大金を払ったことで僕はまさに「逃げることなど不可能な状況」(どこかで聞いたようなフレーズですね)に追い込まれ、 もう前に突き進むしかなくなりました。 大金をここに払った以上は最大限活用しなければ、そして何としても合格しなければ、というプレッシャーも加わりました。 もう後戻りが許されないという状況に自らを追い込み、退路を断ったことで、ひたすら勉強するのみとなりました。 後から考えれば結果的にはこれでよかったと思います。

と、自分の話ばかりしてしまいましたが、皆さんが予備校に通うかどうかを決める上で最も大きな要因となるのは、やはり費用ではないかと思います。 その他に、予備校に通う場合のメリットとデメリットとして、どのようなものがあるのかを、僕自身の体験をもとに、考えられる限り列挙していきたいと思います。

予備校に通うメリット
・医学部学士編入試験に何としても合格してやるという決意がさらに固まる
・もう合格まで突き進むしかない、後戻りできないという状況に自分を追い込める
・医学部学士編入を目指す他の受験者の大体のレベルが把握できる(僕から見て学力的には意外に大したことがないという印象)
・医学部学士編入試験の現状と、合格するための今後の課題などが把握できる
・医学部学士編入試験においてどの科目が重要か、どの大学が狙い目かなどの情報が入る
・医学部学士編入試験の主要科目の講義を受けて学力アップが図れる
・学士編入を目指す人たちが周囲に多くいるためモチベーションが維持・向上する
・同じ目標を目指す仲間ができるチャンスがある
・医学の最近のトピックス、論点についての情報が入る(特に小論文)
・学士編入の過去問が手に入る(手に入らない大学も当然ありますが)
・医学部に入ってからの話、医師国家試験(国試)の話、医師になってからの話が時々聴ける
・合格者の体験談が時々聴ける
・仲間同士で面接対策、志望動機ブラッシュアップの勉強会を行える
・集団討論の本番でKALS生同士が協力することも場合によっては可能(と言われる)
・自分の勉強のペースメーカーになる

予備校に通うデメリット
・お金がかかる
・時間的制約がある
・科目によっては自分のレベルに合う講義がない

他にもまだ色々ありそうですが、とりあえずこんなところでしょうか。

メリットは数多くあり、これだけ列挙すると非常に魅力的に映りますが、これは予備校を最大限有効利用した場合の話です。 このうち1人でできることはやりましたが、仲間・同志が必要なものについては残念ながらできませんでした。 この点で僕は予備校を最大限に活用できていなかったと思います。

僕は仲間に入れてと自分から言う勇気が出ない小心者のため仲間はできず、孤独に勉強していましたが、本心では仲間と一緒に勉強できる人たちを 羨ましく思っていました。僕のような内向的で臆病な性格は何かと損で、この性格を変えたいと思ううちに人生の半分が終わってしまいました。 「三つ子の魂百まで」という諺があるくらいですから、自分の性格はなかなか変えられないようです。

しかし予備校生の約半数は僕と同様、孤独にやっていたようです。それでも少なくとも僕自身にとっては得るものは多かったと思います。 その具体的内容については上に挙げた通りですが、これらについて語ると長くなるため、別のページで改めて説明したいと思います。 簡単に言えば、過去問が入手できる、学士編入試験を目指す受験者たちのレベルが分かる、彼らの意欲に自ら刺激を受ける、 医学部学士編入試験における情報戦で優位に立てる、医学に関する知識が身につく(医学系・生物系のバックグラウンドを持つ人にとっては 何度も聞いたような陳腐な話でも、特に僕のような門外漢にとっては何もかもが初耳で新鮮な知識・情報)、などでしょうか。

そして何といっても最も大きいのは、もう合格に向かって前に突き進むしかないという決心が固まることで、 予備校に通っていない人たちと比べて、気合の入り方が違ってくる、その必然的な結果として合格に大きく近づく可能性が高まる ということではないかと思います。

以上挙げたように、予備校に入ると様々なメリットがありますが、それらの総和がデメリット(主に費用面ですよね)を上回れば入会するという 最終判断に至ると思います。僕は実際に入会してみなければ分からないという未知の不確定要素が多かったにもかかわらず、 もうやるしかないという決意が固まっていたため、自分の退路を断つ目的も含めて、入会しましたが、 結果的にはこれは大正解でした。

僕が合格した筑波大学は試験科目的にはKALSで身に付けた知識や学力は直接的にはあまり役立ったとは言えませんが、 僕が筑波大学以外に、弘前大学に出願して実際に試験を受けに行ったり、筑波大学に受からなければ千葉大学と群馬大学も受験しようと考えることができたのは、 KALSに通って英語や生命科学、医学のトピックスに基づいた小論文などの実力を付けることができたからです。 筑波大学しか志望校に入れられなければ、きっと気持ち的には余裕がなく、結果にも影響が出た可能性があると思います。 その意味で、筑波大学の医学類学士編入試験合格という結果に対して、KALSで学んだことは間接的には良い方向に働いたと考えています。

それにしてもKALSの入会金は高額ですよね。これも、それだけ医師になることに憧れる人たちの純粋で熱い気持ちを利用した上手い商売だと思いますが、 医師というのは人の命や健康を守る素晴らしい職業だと思いますし、その見返りとしての賃金・報酬、そして社会的地位も素晴らしいです。 それを手に入れるためと思えば、KALSの入会金は決して高くない、そう思えれば入会するのが良いと思います。

ちなみに僕はKALS生ではありましたが、KALSの回し者ではありません。
最終的には皆さん各自で判断して、予備校に通うか独習で頑張るかを決めて下さい。

 
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