30代からの医学部学士編入合格への道

医学部学士編入:何校でも併願可能

はじめに
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医学部学士編入試験の特徴
医学部学士編入の難易度
学士編入試験を行っている大学一覧
試験の時期は大学によってまちまち
入試科目が少ない
受験者の年齢:中には40代・50代受験者も
大学側が学士編入者に求める人物像について
何校でも併願可能
 学士編入試験合格作戦
学士編入試験の流れ
・学士編入試験の出願から受験・合格・入学まで
・学士編入試験出願チェックリスト
分野別対策法
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・数学〜高校数学から大学教養課程まで
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・化学〜高校化学を復習する
・生物・生命科学〜論述のための正確な知識を
・小論文〜医療のトピックス/志望動機
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医学部に入ってから
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医学部学士編入:何校でも併願可能

一般の大学受験では私立大学は日程が重ならない限り何校でも併願可能ですが、 国立大学は前期日程、後期日程それぞれ1校しか受験できない制度になっていますよね。 しかし医学部学士編入試験の場合、国立大学であっても試験日程は大学毎に大きく違っていて、 試験日程が重ならない限り、何校でも併願、受験することができます。

日本全国にある国公立大学医学部医学科の学士編入枠はおよそ200人と言われていますが、 多くの学士編入受験者は大学は選ばず、この200人の中に入れれば御の字と考えています。 つまり上位200位以内に滑り込もうというわけです。 1校当たりの平均競争率は20倍〜30倍であっても、200人の中に入れれば良いという巨視的な見方をすれば、 見かけ上の倍率は数倍程度ということになります。

運だけに任せると・・・

ここからは考え方次第なのですが、「だからたくさん併願した方が合格率が高くなる」と考える人が多いようですが、 必ずしもこれは真実ではないようです。

各大学が受験生の中から無作為抽出で5%の合格者を出すというのであれば、 受験校が多ければ多いほど合格率が高くなるのは明らかで、何校受ければほぼ半分の確率で1校から合格をもらえるかを理論的に計算することができます。 つまり、この場合、1校受けて不合格となる確率は、1-0.05 = 0.95ですから、0.95のn乗 = 0.5となるnを求めれば、

n = log 0.5/log 0.95 ≒ 13.5

つまり、14校受ければ、約半分の確率で1校から合格がもらえるということになります。
言い換えれば14校受けても1校受からない場合、普通よりも運が悪いかな、ということです。
これを80%に引き上げるには、0.5を0.2に置き換えれば、同様にn≒31.3となり、32校受験する必要があることになります。 学士編入制度を導入している国公立大学は日本全国で30校前後と言われていますから、これは机上の空論になってしまいます。

以上の議論のどこに問題があるかというと、それは個人の実力(学力や志望動機、話術、面接など試験合格に必要とされる能力)という、 試験の合否を分ける最も重要な要素を完全に無視して、無作為抽出という前提を置いてしまっている点です。 もちろん試験の科目や方式、求める人物像は大学毎に大きく違ってはいますし、試験問題も当たり外れがあるのは事実ですが、 そもそもその人が持っている実力と、その人にとって受かりやすい大学を志望校として選んだかどうかが、 合否を分ける最も大きなポイントとなるということを認識すべきだと思います。

あまり実力はないけどたくさん受けていればそのうち1校から合格をもらえるかもしれない、 「下手な鉄砲、数うちゃ当たる」 と期待して安易に受験校を増やしても、この過酷な競争率を考えると1校からも合格をもらえない可能性が高いです。 「虻蜂取らず」、「二兎を追うものは一兎をも得ず」となってしまう可能性大です。 不合格が続くとモチベーションを維持するのも大変そうですし、 精神的ダメージも相当なものではないかと推測されます。

自分が受かりたい大学と受かりやすそうな大学を数校厳選して、それらに対して丁寧に対策を練って満を持して試験に臨んだ方が、 結果的にはうまくいくのではないかと思います。 入学試験に運・不運はつきものですが、大切なことは自分の中で合格の可能性を高める最大限の努力をした上で、 1校1校、大事に受けることです。そうすることで結果はついてくると思います。

費用・手間・時間・気力が問題

医学部学士編入試験は熾烈な競争の中を勝ち抜く試験であるため、一発合格はよほどの運の持ち主でない限り難しいのが現実で、 多くの受験者は数校併願することになると思います。 何校でも併願するのは自由ですが、その際、問題になってくるのは費用、手間、時間、体力、気力、そして日程のバッティングです。

費用に関してですが、多くの大学では受験料は3万円です。 出願にあたっては、志望動機1000字〜2000字、履歴書、大学の成績証明書・卒業証明書、書、 そして大学によっては指導教官による推薦、卒業論文または修士論文のコピーなどが必要になる場合もあります。 これらの書類審査で門前払いを食らう場合もままあるという話ですが、 既にこれも立派な選考過程なので受験料は戻ってこないそうです。 そして無事書類審査を通過すると実際に大学に出向いて試験を受けることになりますが、 問題になるのはそこまでの交通費と宿泊費です。多くの受験者は遠方からの移動となるため、 飛行機か新幹線が主な移動手段になると思います。 ここで出費を削減するために深夜バスを使うという人もいるようですが、これは個人的にはおすすめできないです。 というのも1校当たり既に相当な費用と労力、時間を投入しているのに、ここで高々1万円程度ケチったばかりに、 移動だけで疲れてしまい、肝心の試験で本来の実力が発揮できないというのでは本末転倒だからです。 やはりこういうところで出費はケチらずに、万全の状態で試験に臨むことを第一に考えたいものです。 そして大事なことですが、試験日程に合わせて少し早めに宿を予約しておくことも必要です。 「一発合格を果たすまで」のページでも述べたように、僕は弘前大学の1次試験の約1週間前に弘前駅前の ビジネスホテルの予約を取ろうとインターネット(楽天トラベル、Yahoo!トラベル)で探そうとしたところ、既にどこも満杯で、 格安どころか割高なホテルも満杯でした。それで仕方なく青森駅前のビジネスホテルを予約し、試験当日の朝は早めに出発する ことを余儀なくされました。 こういう細かい点も気を付けていないと思わぬところで痛い目に遭う可能性があります。

こうして遠方の大学の1次試験に合格すると次は2次試験に出向くことになり、また同じような交通費と宿泊費、手間が かかることになります。

こうして1校から合格をもらうのに様々なことに神経を使う必要が出てくることが分かると思います。 費用としては遠方の場合を想定すると、受験料3万円+(交通費往復2万円+宿泊費5000円(格安ビジネスホテルの場合))×2〜3
として1校当たり8万円〜11万円となるでしょうか。結構大きな出費です。 それでも医師になれたらそれくらい簡単に元を取れると考えている人が多いのか、結構飛行機で日本全国あちこち飛び回る受験者も多いです。 しかし出願書類の準備や試験日程の確認、宿や飛行機の予約など、結構な手間と時間がかかることに加えて、 それらを続ける体力と気力がどこまで持つかという問題もあります。 仕事をしながらの受験者であれば、なおさら厳しいものがあるのではないかと思います。

何校でも併願可能というのは事実ではありますが、以上の点からも、やみくもに受験校を増やすのは必ずしも得策ではないと思います。 自分の受けたい大学、受かりやすそうな大学を厳選して対策を練った方が、合格できる可能性が高まるのではないかと思います。

 
 
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