東大合格への道

【東大に合格するには】四当五落と受験戦争とねじり鉢巻き

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四当五落と受験戦争とねじり鉢巻き
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・東大に絶対に受かりたければ東大一本に絞る
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・東大生の一般的特徴〜多芸で頭の回転が速い
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【東大に合格するには】四当五落と受験戦争とねじり鉢巻き

皆さんは「四当五落」という言葉をご存知でしょうか?

「四当五落」という言葉は既に死語になっている感があり、受験生の皆さんの中にはこの言葉を聞いたことすらないという方も多いと 思いますので、まずはその意味から説明したいと思います。

「四当五落」というのは、「厳しい大学受験で合格を勝ち取るには、 寝る間も惜しんで1日4時間しか眠らないほどに勉強を頑張らなければならない、 1日5時間以上、惰眠をむさぼってしまえば「落」つまり落選・不合格」という意味です。

随分古臭い精神訓話のようで時代を感じさせる言葉ですが、 果たしてこの言葉を本当に信じている人はどれだけいたでしょうか。

だいたい「寝る間も惜しんで勉強する」というからには、睡眠の4時間以外は、食事、歯磨き・顔洗い、トイレ、風呂、通学以外の時間は 全て勉強時間に充てることが大前提ですが、勉強は時間ではなく内容や効率が重要であることは皆さんもご存知の通りです。 そして眠いのに机に向かっていてもいっこうに効率が上がらず目で活字を追っているだけ、という状況になってしまうわけですが、 それでもそこで眠ったら負け、眠らずに頑張れ、というのは全く馬鹿げています。

眠ければ寝て、その後、すっきりした頭でまた机に向かえば格段に効率が上がるのは皆さんも経験則としてご存知の通りです。 勉強は時間ではなく内容、効率、つまりどのような状態で何をどのように勉強するかの方がはるかに大切です。

ただやみくもに机に向かうだけの勉強では疲労ばかりが蓄積し、努力ばかりで結果に結びつかず、やる気を失うことにもなりかねず、 全く能がないと言わざるを得ません。

さらに元々生まれ持った記憶力、理解力などの素質的な部分を、この「四当五落」という言葉は無視しています。 「地頭」(じあたま)が良い人と悪い人とでは同じことを吸収するのに要する時間が全く違うことも全く考慮されていません。

そして受験において最も重要な要素である「要領」という言葉と、この「四当五落」という言葉は全く対極にあります。

繰り返しますが、受験において最も重要なものは「要領」です。これは「受験は要領」という著書の中で、 東京大学理科V類卒・精神科医の和田秀樹氏も再三指摘していることです。

極端な例ですが、20世紀の天才物理学者・アルバート・アインシュタインの睡眠時間は10時間だったそうです。

実は僕が受験生だった時代に「四当五落」という言葉を聞くことは時々ありましたが、 上述したように理屈から言っても全くの見当違いであり、誰も信じている人はいませんでした。

受験生が「ねじり鉢巻き」を巻いて机に向かってがむしゃらに勉強するというシーンは、過去の漫画やドラマでは見かけますが、 僕などはそれを見るたびに、これは笑いのネタなのではないかと思ってしまいます。

この「ねじり鉢巻き」と「四当五落」は、その古臭い精神論的な発想が非常に似ているような気がします。

それに比べると「受験戦争」という言葉は僕の受験生時代にも度々聞かれたという点で、比較的新しい言葉です。

既にこの「受験戦争」という言葉も死語になってしまっているようですが、 僕は不運にも第2次ベビーブームの真っただ中の生まれで、少子化の現在と比べて比較にならないほど受験が過酷な時代でした。

日本全国の自分と同じ年の全ての受験生は自分にとって競争相手となりますが、大学の定員は変わらないため、 その分、競争は激化します。まさしく僕の時代の受験は大学の定員を巡る「戦争」、まさしく「受験戦争」そのものでした。

東大理科T類で言えば、定員1100人の椅子を争う「戦争」です。椅子取りゲームなどという生易しいものではなく、 自らの頭脳と努力と様々な情報筋や自分で確立したノウハウを駆使して入試問題で1点でも多く奪取し、 他人を蹴落として自分がその椅子に就くための頭脳戦です。

僕は受験戦争の最も過酷な時代の受験生でしたが、「ねじり鉢巻き」も「四当五落」も既に過去の時代の 遺物になってしまっていて、既に現在と同様のスマートな受験生生活でした。

「ねじり鉢巻き」や「四当五落」が「気合い」や「根性」に根差した精神論に基づいているのに対して、 「受験戦争」は、そこに「要領」、「ノウハウ」、「情報」も加味した総合的な戦術もそこに包含しているという意味において、 より高度でスマートで現代的な感じを受けるのは僕だけではないと思います。

世界的に展開されている外交戦術など広い意味での「戦争」も、各国の諜報機関がその一翼を担っているのは 皆さんもご存知の通りです。

受験生の皆さんに求められるのは、「四当五落」に代表される気合いや根性ではなく、 「要領」、「ノウハウ」、「情報」をもとにした正しい戦術に基づく効率の良い勉強法です。

それが大学入試という「戦争」に勝利する最も重要なポイントです。

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